24、弱視
弱視は小児の目に正確な視覚情報が届かない事によって起こります。
当院では、眼鏡処方や点眼による治療を行ないます。
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人間の目は、生まれた時から大人のように完全に見えるわけではありません。生後まもなくは視力は0.01ほどしかなく、日常生活を送り色々なものを見て脳を刺激するうちに少しずつ機能が発達していき、3歳で1.0が見えるようになるまで成長します。
この時期になんらかの原因により目に情報が行き届かず、発達が妨げられて起こるのが弱視です。生後1ヶ月~18ヶ月が特に感受性の強い時期ですが、それ以降でも8歳くらいまではかなりの感受性が存在すると考えられています。それくらいの頃に、斜視があったり遠視が放置されたり眼帯をつけたりする事により弱視が誘発されます。だいたい5、6歳までに発見できれば、治療による回復の見込みがあると言われています。
(これとは全く違う話になりますが、原因や年齢を問わずただ単に視力が低いだけの状態も同じ『弱視』という名前を使って呼ばれています。ここでは、小児期の発達過程に起こる視力低下に限定してお話します)
弱視は小児の目に正確な視覚情報が届かない事によって起こりますが、その原因は様々です。斜視・屈折異常(遠視・乱視・不同視)・形態覚遮断(眼帯や先天白内障、眼瞼下垂)によって引き起こされます。以下に分類し、治療についても説明します。
●斜視弱視:斜視があると、見えたものをきちんと両眼で捉えることができず、物が二重に見えてしまいます。それによる見え方の混乱を防ごうと、片方の目を使わないよう脳が処理してしまう事があります。この見えないようにする処理を「抑制」といい、抑制された方の目は視力の発達の機会がなくなってしまう為に弱視となります。
治療としては、眼鏡で治療できる種類の斜視であれば眼鏡を処方したり、また健康な方の目をふさいで抑制のある目だけを使わせる遮蔽法など様々ありますが、正しく行わなければ逆に視力を低下させる可能性もあり、すべては医師の指示により行います。斜視そのものに対する治療は別項で説明します。
●屈折異常弱視:遠視や乱視によって物が見えづらくなり、それによって目から脳への刺激が与えられずに起こる弱視です。以下でさらに細かく分類します。
1、遠視性弱視:遠視により物が見えず、視力が発達する機会が奪われて起こる弱視です。遠視は遠くの物も近くの物もうまく見る事ができない状態ですので、子どもにとって身近な物を見る機会が奪われ、弱視を引き起こす頻度が高いです。そのため特に遠視の子どもは弱視にならないよう注意が必要です。遠視の眼鏡をかけさせ見えるようにしてあげる事により予防・治療します。
2、経線弱視:乱視によりものを見る事ができずに起こる弱視です。乱視のはいった眼鏡をかける事により予防・治療します。
(3、近視性弱視:近視によりものを見る事ができずに起こる弱視です。しかし近視は遠くのものが見えない代わりに近くのものなら見る事ができますので、弱視となる可能性はかなり低いです。)
● 不同視弱視:片目は屈折異常のない正視の状態であるのに対し、もう片方の目に遠視がある為にその目を使わなくなってしまい起こる弱視です。両眼で2D以上の差があると、不同視弱視をきたすリスクが高まると言われています。この不同視弱視は片目が正常に見えるため普段の日常では発見しにくく、3歳児検診などの際に片目づつの視力検査を行って初めて気付く事が多いです。片目の視力が極端に低いと、両眼視機能という遠近感や立体感を感じる能力が育たなくなってしまいます。治療は、片目の遠視に対する眼鏡の処方や、それでも改善しなければ健康な目を隠す遮蔽法などを行います。
● 形態覚遮断弱視:視力の発達期に、ケガなどで片目に眼帯を使用したり、先天白内障によって濁った景色しか見えずにいたり、先天眼瞼下垂により瞼が邪魔で物を見る事が出来なかった場合などに起こる弱視です。また、上に述べた遮蔽法を誤ったやり方で行ってしまった場合でも起こる可能性があります。一般的に、治療を行っても視力改善の効果は低く予後が悪いといわれています。形態覚遮断弱視が発見された場合、まずは見えるものを遮断している原因を取り除くのが先決です。
●視力・屈折検査…子どもの目に遠視や乱視がないか、また視力が正常に発達しているか調べます。子どもの目には調節力という力が大きく働いているので、遠視があっても自分自身の力で無理をして、発見しにくくなります。なので子どもの正確な屈折検査をする際には、事前に目薬を使って調節力を取り除いてから行います。
●固視検査…ものを見るときに、きちんと目の中心を使う事が出来るのか調べます。網膜で一番性能の良い中心部分を使いものを見れていないと、視力はきちんと育ちません。
●眼位検査… 斜視の有無を調べます。 斜視があると斜視眼は中心にものを映し続けることが出来ず、弱視につながります。
●眼底検査…視力低下の原因が弱視によるものなのか、他の原因があるのかの鑑別を行います。他の原因があればそれを取り除く必要があります。
弱視の目に正しい景色を見せることが一番の治療です。その為には正しい屈折値の眼鏡をかけさせ、きちんとものを見せて目から脳への刺激を与え続けるのが基本です。もし眼鏡をかけても見ることに消極的な子どもの場合は、目を集中的に使わせる為に塗り絵をさせたり、絵本を見せたり、テレビゲームや漫画なども使って訓練をします。それでも訓練効果が低い場合は、健康な目を眼帯やアトロピンなどの目薬を使って見えないようにして、弱視の目だけを使わせる遮蔽法を行います。この遮蔽法の時間や期間ですが、個人差も大きく、数ヶ月で終わる子もいれば数年かかる子もいますし、また1日30分の場合もあれば5時間ほどかけて遮蔽する子もいます。
先述した形態覚遮断弱視を誘発しないように注意もしながら、医師と話し合って決めてください。ここでいう視力の回復とはあくまで矯正視力であり、裸眼視力は上昇しませんので、眼鏡は遠視がある限りかけ続けてもらう事になります。
治療を開始する年齢は低ければ低いほど良いですが、6歳までのあいだに治療が開始できれば視力の改善する見込みがあると言われています。またそれ以降であっても、8歳から訓練を開始しても治療効果が出てきたというケースも多く報告されています。形態覚遮断弱視の場合には、まずは目をふさいでいる原因を取り除くことが必要です。
子どもの様子をよく観察してください。テレビを見るときに画面に顔を近付けてみていたり、本を読む際に顔を本につけて読んでいる、またものを見る際に顔を斜めにしたり傾けて見ていたりすると、遠視や弱視などで見えづらい状態である可能性があります。ただテレビに興味を持って近付いている場合と見えずらくて近付いている場合の鑑別をつける為にも、よく見てあげる必要があります。

また遠視の目は3歳児検診にて発見される事が多いので、きちんと検診を受けさせてあげてください。
上記は一般的な説明です。
症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
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| 院長 |
西岡 倫子(日本眼科学会認定眼科専門医・医学博士) |
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| 所属学会 |
日本眼科学会会員、日本眼科医会会員 |
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| 経歴 |
平成10年 三重大学医学部卒
平成15年 東京医科歯科大院卒
平成15年 流山総合病院 眼科 勤務
平成17年 新宿東口眼科医院 院長 就任
現在に至る |
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| 常勤医師 |
野間 謙晴 (日本眼科学会認定 眼科専門医) |
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| 所属学会 |
日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本緑内障学会、日本神経眼科学会 |
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| 経歴 |
平成10年 岡山大学医学部 卒
平成11年 広島市立三次中央病院勤務
平成13年 広島鉄道病院勤務
平成14年 中国労災病院勤務
平成15年 広島大学医学部附属病院勤務
平成16年 広島市立三次中央病院勤務
平成18年 福島生協病院勤務
平成20年9月~ 新宿東口眼科医院
現在に至る
主な研究発表
「ベタキソロールの緑内障性視野障害進行に対する効果」
「緑内障眼における2種類の光干渉断層計(OCT)による網膜神経線維層厚」など |
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視能訓練士(常勤)2名、(非常勤)1名、看護師非常勤2名
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新宿区新宿3-25-1 新宿富士ビル5階
新宿東口眼科医院 |
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| 診察時間 |

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日曜・祝日 18:00 |
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