牛眼と緑内障の関係 | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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610:牛眼と緑内障の関係

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

蒸し暑い毎日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

今回のテーマは「牛眼と緑内障の関係」です。

 

〇緑内障

 緑内障とは、目から入ってきた情報を脳伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野が狭くなる病気のことです。主なとしては眼圧の上昇です。人の眼には房水という、角膜や水晶体など血管のない組織に栄養を与えたり、眼圧(眼球の硬さ)の調整をしてくれたりする液体で満たされています。房水は毛様体で生産され線維柱帯へ流れ出る循環を行っていますが、その経路に何らかの異常があると房水が詰まり、それによって眼圧が上昇して物を見るために重要な視神経が圧迫されダメージを受けます。

 

○牛眼(別名:先天性緑内障、発達緑内障)

牛眼は、胎生期に隅角の発達異常が起こり、生まれつき線維柱帯の機能が正常に働かず、房水の流れが悪くなることにより眼圧が上昇してしまう先天的な緑内障です。子供だと眼が柔らかいので眼圧が上がるとともに角膜が肥大し、牛の眼に似てることから牛眼と呼ばれています。

日本における牛眼の発症頻度は10万人に1人程度です、その中で75%が両眼に症状が出ており、さらにその80%が正誤1年までに発症しています。発症する時期は、隅角の形成以上の程度によって変わるため、成人になってから初めて発症するという稀な例もあります。

 

 

〇原因

 牛眼の多くはまだ原因がわかっていません。ただ、遺伝性のものではなくCYP1B1という遺伝子に異変があるケースが多いと報告されています。

 

〇検査と症状

 眼圧検査、隅角検査、視神経乳頭陥凹、角膜径などを検査して診断します。

 乳児の自覚症状の1つとして、眼圧が上昇し眼が肥大することから、角膜径拡大が挙げられます。角膜の大きさが新生児で11mm以上、1歳で12mm以上の場合は注意が必要です。3歳を過ぎると、眼球は発達するので眼圧に対応し、角膜が大きくなることはありません。そのため、視力低下で病気が発覚することがあり、発見が遅れやすくなる傾向があります。

また、そのほかの症状では角膜が混濁している、まぶたのけいれん、光をまぶしがる、涙が多くみられる、などがあります。

 

〇治療

 先天性緑内障だと診断された場合、治療は基本的に手術療法になります。通常では全身麻酔をして、ゴニオトミーまたはトラベクロトミーという、房水の流れが悪くなっている隅角を切り開くことで房水の流れを改善する手術が行われます。予後は約8割で眼圧を正常にコントロールできますが、新生児や2歳以降の発症では予後が悪く、角膜径が14mm以上では予後不要とされています。

 

牛眼は早期発見し、適切な治療を受けることが大切です。

新宿東口眼科医院では小児眼科外来も行っておりますので、お悩みの際はお気軽に受診してください。

 

 

上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。


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