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緑内障の症状と種類

緑内障の症状

緑内障は一般的に自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多くあります。
視神経の障害はゆっくりとおこり、視野(見える範囲)も少しずつ欠損してゆくため、目に異常を感じることはありません。

※例外として、急性の緑内障発作では急激に眼圧が上昇し、目の痛みや結膜充血、霧視の他に頭痛、吐き気 悪心など激しい症状をおこします。(この急性緑内障発作のときは、すぐに 眼圧を下げる治療が必要です。)

緑内障の見え方

緑内障は初期であれば自覚症状は表れませんが、進行すると誰でも気づくようになります。
見え方

緑内障の種類

原発閉塞隅角緑内障
(読み:げんぱつへいそくぐうかくりょくないしょう)
水晶体と虹彩後面が接触してしまい、房水の出口が虹彩によってふさがれることにより起こる緑内障。
原発開放隅角緑内障
(読み:げんぱつかいほうぐうかくりょくないしょう)
房水の流出経路に異常は見られずとも慢性的に房水の流れが悪く、高眼圧状態が続くうちに発症する緑内障。慢性緑内障の典型的な病型。
正常眼圧緑内障
眼圧が正常値であるのに、何らかの原因で発症する緑内障。
続発性緑内障
角膜炎やぶどう膜炎など、他の病気などが原因で発症する緑内障。
落屑緑内障
(読み:らくせつりょくないしょう)
瞳孔の縁が白くなったり、水晶体の表面に特徴的な偽落屑物質(読み:ぎらくせつぶっしつ。フケのような白い物質のこと)が見られる偽落屑症候群による続発緑内障。
先天性緑内障
乳児期に発症する先天性のもの。生まれつき房水の出口に異常があり、房水の流れが悪いために眼圧が高くなり起こる緑内障。
発達性緑内障
成長過程で発症する先天性のもの。生まれたばかりの時には異常が認められなくても、それから数年以内に房水の出口に異常がみられて起こる緑内障。
ステロイド緑内障
ステロイド剤の副作用で発症するタイプ。
外傷性緑内障
眼球を打ち付けたりなどの強い打撲が誘因となって発症する緑内障。
悪性緑内障
緑内障手術後に生じる緑内障。
混合型緑内障
いくつかの要因によって眼圧が上昇し、発症する緑内障。
ポスナーシュロスマン症候群
片眼の虹彩毛様体炎(読み:こうさいもうようたいえん。虹彩と毛様体の炎症)と共に、高眼圧をおこして発症する緑内障。
血管新生緑内障
新しい血管が目の虹彩や前房隅角につくられてしまい、房水の流れをふさぐことが原因で眼圧が上昇し起こる緑内障。

担当医紹介

院長: 新川 恭浩 (日本眼科学会認定 眼科専門医)

定期非常勤: 安藤 祐子 (日本眼科学会認定 眼科専門医)

定期非常勤: 寺内 博夫 (日本眼科学会認定 眼科専門医)