ステロイド緑内障
※治療法、治療薬、検査に関しては、全て医師の判断となりますのでご理解の程宜しくお願い致します※
ステロイド緑内障の症状・原因の説明です。
ステロイド剤の副作用で発症するタイプの緑内障です。
ステロイド緑内障とは
継続的にステロイドホルモンを含む薬物を使用することで房水流出が障害され、眼圧が上がる事によって起こる緑内障をステロイド緑内障といいます。
ステロイド剤が原因であることを除けば病態は原発性開放隅角緑内障と同じです。ステロイドの中止によって房水流出が正常化して眼圧が下がることが多いのですが、もともと原発性開放隅角緑内障などの緑内障が存在していたと思われるケースもあり、必ず眼圧が正常化するとは限りません。眼圧の状態によって降圧治療が必要になります。
この緑内障の起こりやすさには薬物の種類・投与方法と体質が関係することがわかっています。
主な原因
内服などの全身投与と比べると点眼や眼瞼への軟膏塗布などの局所投与の方が眼圧上昇をきたしやすいといわれています。
遺伝的に眼圧が上昇しやすい体質の人をsteroid responder(反応しやすい人という意味)と呼びます。steroid respondeの人は強いステロイドの点眼薬を1~2週間続けただけで眼圧が高くなってしまうことがありますが、 responderでなくても長期にわたるステロイドの使用は眼圧を上昇させる危険があります。
ステロイド剤は白内障術後やぶどう膜炎などの眼内炎症の場合はもちろん、花粉症などのアレルギー性結膜炎やアトピー性皮膚炎などかなり広範囲の疾患に使用されていますので、連用する場合には定期的な検査が必要です。
治療方法
ステロイド薬に起因する眼圧上昇の場合は、可能な場合はステロイド薬をやめることで眼圧が下がることが多いようです。。
関連疾患
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
医師のご紹介
院長新川 恭浩(日本眼科学会認定 眼科専門医)
所属学会
日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
資格
眼科PDT認定医(
PDT認定医とは/
認定医一覧 )、身体障害者福祉法第15条に基づく指定医
経歴
平成13年 熊本大学医学部卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~新宿東口眼科医院 勤務
平成27年9月 新宿東口眼科医院 院長 就任
掲載インタビュー
常勤医師長谷川 二三代(日本眼科学会認定 眼科専門医)
視能訓練士(常勤4名/非常勤3名)、看護師(常勤1名/非常勤4名)