219:眼精疲労について
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
寒さが厳しい日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のテーマは「眼精疲労について」です。
<眼精疲労とは>
眼精疲労とは、目の疲れ・痛み・かすむ・まぶしい・充血などの症状が長く続く状態のことをいいます。休息や睡眠をとっても十分に回復しない為、一晩ぐっすり眠れば改善される「疲れ目」とは区別されます。
<眼精疲労の原因と種類>
眼精疲労の原因と種類は、大きく4つに分類されます。
① 調節性によるもの
遠視・老視・斜視・乱視など、物に焦点を合わせる目の調節機能が低下することによって起こる眼精疲労です。
② 目の酷使によるもの
読書や長時間のパソコンの使用など、目を酷使することによって起こる眼精疲労です。
③ 眼科疾患によるもの
ドライアイや白内障、緑内障や網膜症などの眼疾患に伴って起こる眼精疲労です。
④ 精神的なもの
ストレスや睡眠不足、過労などによって起こる眼精疲労です。
<眼精疲労の検査>
・ 視力検査・・・視力検査の結果は病気や今後の治療方針を判断する上で重要なデータになります。
・ 屈折検査・・・原因として屈折異常(乱視等)があるかどうかを確認します。
・ 眼圧検査・・・眼圧上昇による緑内障が原因で、目の疲れや視力低下が起きていないか確認します。
※その他、必要に応じて以下のような検査を行う場合があります。
・ 調節機能検査・・・近くのものを見るときの調節力を測って、近くが見づらくなったことが
原因かを確認すると共に、お手元用の眼鏡やコンタクトが今後必要か確認します。
・ 眼位検査・・・眼位に異常があると目の疲れが生じやすくなります。
斜視や斜位がないか確認します。
・ 立体視機能検査・・・両眼視機能に問題がないか調べます。
・ お持ちの眼鏡の度数が合っているか、ハードコンタクトレンズに傷がついていないか、
なども確認することがあります。
<眼精疲労の治療>
眼精疲労の治療方法は、他の疾患が原因である場合はまずその病気の治療をしていくことになります。
また、目の調節機能の低下が原因である場合は、お薬での治療以外に、
メガネやコンタクトレンズの調整、アイホットなどで症状の改善を図ります。
○ アイホット
アイホットは皮膚への浸透力のある赤色光を使用した目を温める器具です。
マイボーム腺を温めることにより、脂分の分泌が促進されます。
分泌した脂分は最適な油層を涙液表面に形成し、その下の水層の水分が蒸発したり、
眼からこぼれるのを防いでくれます。涙の蒸発を防ぐことでドライアイを改善し、
ドライアイが原因の眼精疲労をやわらげる効果があります。
当院では保険適用でアイホットの治療を受けて頂けます。詳しくはこちらへ。
●上記は一般的な説明です。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。