355:パソコン作業を疲れにくくする環境作りについて
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
読書・スポーツ・食欲の秋ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「パソコン作業を疲れにくくする環境作りについて」です。
パソコン作業の疲れの原因としては、発光体である画面を見続けることによって、自覚はなくとも視神経にとってまぶしい状態を長時間続けることで疲れを感じてしまうというものがあります。
また、PC画面と手元の書類の視線移動によって眼の筋肉が疲労してしまうこともあります。
集中してPC画面を見ている時は、普段の状態と比較し、まばたきの回数が減少している事が多いこと、また、目を見開いていることによって目が乾いてしまいドライアイの症状を併発してしまうこともあります。
○環境作りの工夫
・ディスプレイの位置を目の高さよりも低くセッティングし、明るさは抑え目にする。
・反射光を抑えるフィルターを装着することも有効。
・室内の照明環境を明るく保つ。 (暗い部屋での作業は避ける。)
・エアコンの風が直接目に当たらないように風向きを工夫する。
・眼鏡、コンタクトは度の合ったものを使う。
・足を台に乗せたり組んだりなどせず、両足がまっすぐつく高さに机を合わせる。
・黒い背景に緑の文字で作業を行うと、眩しさが軽減され疲れにくいと言われています。
○作業の際に行う工夫
・長時間の作業を行う際には1時間に10分程度の適度な休息を取る。
軽い体操をして体をほぐしたり、遠くの景色を見て眼の疲れを取るなどする。
・猫背をやめ背筋を伸ばした姿勢でパソコンをする。
視力低下、目がかすむなどの症状は、適度な休憩や充分な睡眠で回復しますが、疲労が重なると回復が遅れます。疲れをため過ぎないよう工夫することが大切です。
なにかあれば、早めの眼科の受診をおすすめいたします。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
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