675:カラコンは目に悪いの?
こんにちは、新宿東口眼科医院です。日に日に冬の訪れを感じられるようになりました。いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「カラーコンタクトは目に悪いの?」です。
近年、カラーコンタクトレンズ(以下:カラコン)は眼科での処方のみならず、ネット通販やドラッグストアで処方箋なしでも簡単に購入することができ、さらに度数の入ったレンズもあることから多くの方がファッションの一部として取り入れられています。カラコンは使用方法をきちんと守り、商品を正しく選べば目に悪いとはいえません。
しかし、間違った使用方法や粗悪な商品の装用によって、目に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。そこで今回はカラコンが本当に目に悪いのか、カラコンを安全にご使用いただくための方法についてご紹介いたします。
カラーコンタクトレンズでどういったトラブルが起こるの?
では、カラコンのトラブルには、どういったものがあるのでしょうか。
レンズが問題で起こるトラブルには、高度医療管理機器としての基準を満たしていない粗悪品を装用していたために着色部分が色落ちして角膜に炎症を起こしてしまったケース等が多く報告されています。
また、カラコンの色素の部分は、透明なレンズの部分に比べて酸素の透過性が悪いため、長時間装用によって角膜が酸素不足となり、角膜新生血管や角膜浸潤など様々な症状を引き起こしやすくなっています。
レンズが問題で起こるトラブルの他に、使用時間・期間を守っていない状態でのコンタクト使用によるトラブルなどが挙げられます。使用期間を守らずに起こってしまうコンタクトの装用トラブルは通常の透明なレンズでも起こり得ます。ただし、カラコンの方が酸素の通りが悪いものが多く、トラブルになりやすい傾向があります。
安全にカラーコンタクトレンズを装用するには?
法改正により、2011年2月3日以降は高度医療管理機器としての基準を満たした製品のみが流通するよう義務付けられています。現在の日本では、厚生労働省が認可した販売者しかカラコンの販売はできないことになっています。
カラーコンタクトレンズは目に悪いの?
カラコンは使用方法をきちんと守り、製品を正しく選べば目に悪いとはいえません。
しかし、間違った使用方法や粗悪な製品の装用によって、目に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
安全で快適にカラーコンタクトレンズをお使いいただく為に、高度医療管理機器としての基準を満たしたコンタクトレンズを使用する、使用期間や期限を守るようにしてください。コンタクトレンズにご興味のある方や、実際にカラーコンタクトレンズを使用していてご不明点がある方がいらっしゃいましたら、お気軽に当院までご相談ください。
一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。