758:まばたきは何でするの?
こんにちは、新宿東口眼科医院です。梅雨の晴れ間の青空に心和む今日この頃、お元気でお過ごしでしょうか。今回のテーマは「まばたきは何でするの?」です。
まばたきとは目を開閉する運動です。私たちが行うまばたきには、自然と無意識のうちに行う「周期性まばたき」、条件により反射的に目を閉じる「反射性まばたき」そして意識的に行う「随意的まばたき」の3種類があります。では、まばたきをすることはどういった役割を果たしているのでしょうか?
まず、まばたきの1つ目の役割としては、目の乾きを防ぐという役割があります。私たちの目の表面は涙で覆われており、涙には殺菌効果や、潤いを与える作用があります。まばたきをしなければ、涙が蒸発してしまい目に涙がいきわたらず、眼表面は常に外気と触れている状態となり、目が乾燥しドライアイを引き起こして角膜が傷つきやすくなります。また、まばたきが浅くても、涙が眼表面に均等にいきわたらないため同様なことになり得る可能性があり、完全に一度瞼を閉じるようなしっかりとしたまばたきが推奨されています。このように、まばたきは目の乾きを防ぐ役割を持っています。
2つ目の役割としては、目についている汚れを取り除き、目を洗浄する役割があります。まばたきをすることにより、涙とともに目についている目視できない細かいごみや老廃物が一緒に目の外へ流れていき、目の清潔が保たれます。
長時間におけるパソコンの画面凝視や作業などではまばたきが無意識のうちに減っていることが多いため、合間で定期的に目を休ませ、意識にしっかりとしたまばたきを行うことがドライアイや疲れ目の予防に効果的です。
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