821:コンタクト装用で視力は落ちるの?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。 暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 今回のメルマガのテーマは「コンタクト装用で視力は落ちるの?」です。
コンタクトレンズは快適な視界を提供してくれる便利な物ですが、間違った使い方をしたり、レンズケアを怠ったりすると思わぬトラブルにつながることも事実です。誤ったコンタクトレンズの使い方やそれらが原因で起こるトラブルについて詳しく説明していきます。
○コンタクトレンズ装用で視力低下に繋がりうる主な原因に
・角膜のキズや酸素不足
・細菌感染
・結膜炎 などが考えられます。
目やコンタクトレンズを汚い手で触ることや、レンズケアが不十分だと雑菌が繁殖してしまいます。また、コンタクトレンズの長時間装用は角膜の酸素不足を引き起こし、
細菌感染のリスクが高まる原因となります。
○コンタクトレンズを使うときにしてはいけないこと
・眼科での検査や指導を受けずに使う
コンタクトレンズを購入する際には、眼科の受診と処方箋が必要となります。
コンタクトレンズを目に入れてもいい状態かどうか、自分の目に合ったものかどうか
を確認し、目に負担をかけないものを選びましょう。
また、コンタクトレズを使用していて目に異常や違和感を感じたら、なにかしらのトラブルが起こっているサインですので、使用をやめて必ず眼科の受診をして下さい。
・長時間つけっぱなしにする
コンタクトレンズを長時間つけたままでいると、目が酸素不足になってしまいます。
また、レンズをつけたまま寝ると、角膜を傷つけてしまう可能性もあるため寝る前には必ずレンズを外しましょう。
・洗わずに使う
コンタクトレンズやケースを不潔にしていると、アカントアメーバという病原菌が目についてしまうことがあり、感染すると目に激しい痛みを感じます。
アカントアメーバ結膜炎によって最悪の場合失明することもあるので、レンズケアは
正しく行い、使用期限は必ず守りましょう。
・粗悪な製品を使う
雑貨屋さんやインターネットで簡単に手に入るような安い製品は、国の安全基準を
満たしていないものがあります。
また、カラーレンズの場合は角膜に酸素が届くように、レンズの色が酸素の通る妨げにならないように着色されている製品を選びましょう。
・度数やサイズの合っていないものを使う
レンズの度やカーブ、サイズが目に合っていないと、まぶしさやゴロゴロ感などの
違和感がでる可能性があります。我慢して使用を続けると、視力が低下する可能性があるので、目に異変を感じたらすぐに使用をやめましょう。
○まとめ
・清潔な状態で使用し、装着時間を守る
目やレンズに触る前には必ず石鹸で手を洗い、レンズケアは毎回しっかりとおこないましょう。また、装着時間は12~14時間程度が標準的なので、それよりも長く使うことはやめましょう。たまにはレンズを使用しない日をつくり、目を休ませるのもいいでしょう。
・質の良いレンズを使う
酸素透過性が低い、乾きやすいなどの品質の低い製品は選ばず、眼科で処方された酸素透過性の高いものを選びましょう。
・眼科の指導や検査を受ける
もし目に違和感や異物感などの異変があったら、すぐに眼科を受診しましょう
コンタクトレンズは安全な製品を正しく使えば視力が下がるリスクをそこまで気にすることはありません。使用する際には安全を第一に考えましょう。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。



