857:まつげエクステによる眼への影響
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
すがすがしい若葉の季節となりました。皆さまお変わりございませんでしょうか。
今回のテーマは「まつげエクステによる眼への影響」です。
目元のメイクは顔の印象を明るく華やかにすることができます。様々なメイク方法がありますが、まつげの長さやボリュームをアップさせ、デザインによって目元の印象を好みに変えられるまつげエクステは、普段のメイク時間の短縮にもなるため多くの女性に人気があります。しかし、まつげエクステにより眼に影響が生じることもあります。まつげエクステの施術は美容行為と定められている為、美容師免許が必要ですが、無資格の人が施術を行っているサロンも多くあります。繊細な目元に施術を行うまつげエクステは、眼に影響を及ぼす可能性もあります。
○まつげエクステのリスク
まつげエクステは人工のまつげを専用の接着剤を使って自まつげに装着します。
接着剤がまぶたに触れたり施術中に目の中に入ったりすると、接着剤に含まれる化学成分がアレルギー反応を引き起こし、まぶたの腫れ、充血、かゆみなどの症状が出る場合があります。また、人工のまつげや接着剤の刺激により目の表面に傷が付くこともあります。傷口から細菌が入り込み炎症や感染症を引き起こすと、結膜炎や角膜潰瘍などの目の疾患に繋がる危険性もあります。
○まつげエクステの施術を受ける際に気をつけること
まつげエクステの流行に伴い、全国の消費者センターに寄せられるまつげエクステによる健康被害の件数も年々増加しています。適切で安全な施術を受けるためにも、以下の点に注意しましょう。
・サロンを選ぶ際は、価格の安さだけではなく、美容師免許の資格を持つスタッフが施術を行っているかどうか、情報がきちんと公開されているか確認しましょう。
・少しでも目に違和感や、症状がある場合には無理に施術を受けるのではなく、その日の目の調子に合わせて施術を受けるようにしましょう。
まつげエクステの施術を受ける際は、まつげエクステのリスクを理解した上で、技術的に信頼のおけるサロンを慎重に選ぶことが大切です。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
・一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
・無断での記事転載はご遠慮ください。
・本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。