861:人の目はカメラと似ている?
こんにちは新宿東口眼科医院です。
梅雨の時期となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のテーマは「人の目はカメラと似ている?」です。

カメラは、人間の視覚システムを模倣して開発された光学機器であり、その基本原理は目の働きや構造とよく似ています。
〇まぶた
レンズキャップと、シャッターの役割です。 ゴミや乾燥から目を守ったり、目に入る光の量を制限して網膜が傷つくのを防いだりしています。
〇角膜と水晶体
レンズの役割を果たし、光を屈折させて網膜に像を映し出します。
〇虹彩
絞りの役割を果たし、光の量を調節します。
〇強膜・脈絡膜
カメラに例えるとボディの役割を担っています。外からの衝撃から目を守り、外からの余分な光を遮断する役目も果たしています。
〇硝子体
カメラでは、レンズとフィルムの間の空間にあたります。水晶体で屈折した光が網膜で像を結ぶためには、一定の距離が必要ですが、それはこの硝子体によって作り出されています。
〇網膜
フィルムに相当し、光を電気信号に変えて視神経に流し、脳に信号を伝えます。
人の目とカメラの違い
目とカメラには、ピントの合わせ方や見え方、色再現など、さまざまな違いがあります。
〇ピントの合わせ方
カメラはレンズの移動により、遠くから近くまでピントを合わせますが、目は水晶体の厚みを毛様体・チン小帯の働きによって変えて、ピントを調節するオートフォーカス機能をもっています。
〇見え方の違い
人の目は両眼視や脳による補正などもあり、広い角度で物を見ることができ、ブレの補正も高性能でしてくれます。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。