869:目元を温めるメリットはある?
こんにちは。新宿東口眼科医院でございます。
蝉しぐれの降り注ぐ、夏の盛りとなりました。 お健やかにお過ごしでしょうか?
今回のテーマは「目元を温めるメリットはある?」です。
目元を温めることにより、主にドライアイや疲れ目の症状改善に効果的です。
ドライアイ(乾性角結膜炎・角膜乾燥症)とは、涙の量が足りなくなったり涙の成分が変化することによって、目の表面に損傷(傷)が生じる目の病気です。
ドライアイの原因としては、コンタクトレンズの装用やストレス、テレビゲームやパソコンでのまばたきの減る作業、眼疾患や薬の影響等様々です。
疲れ目とは、パソコンやテレビのディスプレイ、スマートフォンなどの画面を長時間見続けることが原因で目の疲れや痛みを感じる症状のことです。
肩こり等と同じように、目の使い過ぎで目の周辺筋肉が硬くなることで疲れを感じます。
この疲れが慢性化してしまうと、眼精疲労に繋がってしまう恐れがあります。
眼精疲労とは、視作業を続けることによって痛み、疲れ、充血、かすみ、まぶしいなどの症状や頭痛、肩こり、吐き気等目以外の症状を伴い、休息を取っても回復しない状態をいいます。進行するとイライラや不安感、抑うつといった自律神経の症状へ発展することもありますので、目の疲れを感じたら早めに解消するようにしましょう。
疲れ目やドライアイで、点眼だけでは改善しない場合に目のまわりを温めることにより症状が改善し楽になります。
温めることによって目とその周辺の血管を広げ、凝った筋肉をやわらげてたまった疲労物質を流すことができます。
また、マイボーム腺の油分の分泌を促進させ、眼の疲れを癒します。マイボーム腺とは目の表面を覆う油を分泌し、涙の蒸発を防ぐものです。温めることにより、そのマイボーム腺の詰まりがあればそれを和らげることができます。
ご家庭で目を温める方法としては、市販のホットアイマスクや濡れタオルを電子レンジで40秒~1分程度温めて目まわりにのせたり、入浴時にあたたかいシャワーを目に当てるのも有効でしょう。
また、当院ではアイホットという器機を使用しております。アイホットとは皮膚への浸透力のある赤色光を使用したアイマスク型タイプのあんぽう器で、温熱治療と同時に目のまわりの湿度を保つことができます。
アイホットをご希望の場合、ご受診の際お気軽にお申し付けください。
眼精疲労の原因としては、上記で挙げた疲れ目やドライアイ以外に、屈折異常・眼瞼下垂・斜視・弱視・緑内障などによっても眼精疲労が引き起こされる場合もあります。原因や症状は様々で個人差もありますのでお気軽にご受診ください。

上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
- 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
- 無断での記事転載はご遠慮下さい。
- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
- ウイルス感染症に対する当法人の取り組みについてご紹介をします。
当診療所にはアルコールを主成分とする手の消毒液を複数設置しており、ご自由にお使い頂けます。またウイルス殺菌効果のある弱酸性次亜塩素酸水を使う専用加湿器を複数台設置しております。
スタッフはマスクを着用させていただき、咳が出てマスクを付けていない患者様にはマスクをお渡ししております。
当診療所および機器の消毒を徹底し、常に換気をしております。
なお当診療所は通常通り診療を行っております。