気をつけたい眼脂について | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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80:気をつけたい眼脂について

こんにちは、新宿東口眼科医院です。 若葉の鮮やかな季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 今週のテーマは 「気をつけたい眼脂」です。 眼脂は原因によって色や様子が違い、眼も身体の他の部分と同じように代謝をして、古くなった細胞を入れ替えています。 ①正常・・・朝起きたとき、目頭や目尻にみられる少量の眼脂 ②細菌による感染が原因の場合・・・黄緑色でドロっとした膿状の眼脂 ③花粉症などのアレルギーが原因の場合・・・涙のようにサラサラした水状の眼脂 ④ウイルスによる感染が原因の場合・・・白くネバネバと糸を引いたような眼脂 ②~④のように、大量の眼脂が出る、色がおかしい、膿が混じる等の異常が見られた場合は、結膜炎・涙嚢炎・鼻涙管閉塞・ドライアイなど様々な眼疾患が考えられます。 <目脂にも色々な要因が考えられます、主な病名及び症状を紹介させて頂きます。> 眼脂の原因として考えられる鼻涙管閉塞・涙嚢炎とは… 【鼻涙管閉塞】 鼻涙管閉塞には先天性と後天性があり、先天性は鼻涙管の形成異常で出生直後から流涙と眼脂が起こり、後天性は、鼻が原因の場合と、眼が原因の場合があります。高齢者に多く、膿性の眼脂を伴う事が多くみられます。 【涙嚢炎】 鼻涙管閉塞があると涙嚢に涙が停滞しますが、これに細菌感染が起こると常に膿状の眼脂が出る様になります(慢性涙嚢炎)。急性涙嚢炎は、細菌感染による急激な涙嚢部の発赤、腫脹、疼痛、大量の眼脂、涙嚢への大量の膿の貯留、発熱等を起こします。急性涙嚢炎は炎症が周囲の組織に波及し、脳髄膜炎を起こすこともあります。急性涙嚢炎は先天性鼻涙閉塞の乳児にも起こります。 ≪治療方法≫ 急性涙嚢炎の場合は、抗生物質を内服薬か点滴で投与します。患部に温湿布を1日に数回あてると治りが早くなることもあります。膿瘍ができた場合は、切開を行って内容物を排出します。慢性涙嚢炎の場合は、詰まっている鼻涙管に細い管を通して開通させるか手術をします。まれに、涙嚢全体を手術で取り除かなければならないケースもあります。 眼脂の原因として考えられる結膜炎とは… 大きく分けると細菌性結膜炎・ウイルス性結膜炎・アレルギー性結膜炎に分かれます。結膜炎は結膜におきた炎症のことで、その原因には細菌、ウイルス、クラミジアなどの病原体や、花粉やハウスダストによるアレルギーがあげられます。原因によっては充血の程度や眼脂の色や状態に特徴があります。 【細菌性結膜炎】 結膜炎を引き起こす細菌には、インフルエンザ菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、淋菌等があります。 【ウイルス性結膜炎】 様々なウイルスで結膜炎が発症しますが、感染性が強いものとして以下の4つが有名です。 ●流行性角結膜炎…はやり目とも呼ばれます。(アデノウイルス8型) ●咽頭結膜熱…プール熱とも呼ばれます。(アデノウイルス3型) ●急性出血性結膜炎…エンテロウイルス(70型)やコクサッキーウイルス(A24変異型) ●ヘルペス性結膜炎…単純ヘルペスウイルスによる結膜炎 【アレルギー性結膜炎】 アレルギーを原因にする結膜炎のことを言います。アレルギー性結膜炎、春季カタル、フリクテン等があります。その他、クラミジアの感染により生じる場合もあります。 ≪症状≫ 急に片眼または両眼に結膜の充血が起こり、眼脂が出ます。結膜の浮腫が起こることもあります。異物感、痒み、まぶしさ、熱感、重症では眼痛などを伴うこともあります。眼脂のため、視力低下が起こることもあります。瞼裏も充血し、ぶつぶつができます。瞼も充血する事があり、角膜に障害が及ぶこともあります。また、原因によっては耳の手前にあるリンパ節が腫れることがあります。 ≪治療方法≫ 細菌性では抗菌薬の点眼、重症例では全身投与をします。細菌により効果のある薬の種類が異なり、薬の選択には注意が必要です。ウイルス性では、ウイルスを直接死滅させる薬剤はなく、細菌による混合感染を防ぐために、抗生剤の点眼や、炎症を抑えるためのステロイド薬の点眼をします。アレルギー性では、症状が強ければステロイド薬の点眼を、弱ければ非ステロイド性の抗アレルギー薬や消炎薬、消炎酵素薬の点眼を行います。ステロイド薬は効果に優れますが、反面、副作用(緑内障など)に注意が必要です。 目脂の原因として考えられるドライアイとは… ドライアイ(乾性角結膜炎・角膜乾燥症ともいう)は、涙の量が足りなくなったり、涙の成分が変化することによって、目脂が出る場合もあります。 ≪症状≫ 目が痛くなる、目が開けづらくなる、目が重たくなる、見えづらくなる、コンタクトレンズがつけられなくなる、目の感染症になる、などがあります。特にコンタクトレンズをしていると、目の痛みに気付かない場合があります。痛みがなくても、定期的に医師の診察を受けることをおすすめします。また、ドライアイが進行すると、涙の量・バランスが崩れて目の表面の細胞がはがれ、傷ができることもあります。 ≪治療方法≫ 人工涙液点眼液を数時間ごとに眼に差すことで、症状を和らげることや、通気を制限して乾燥を避け、加湿器を使用することも有効です。また、涙点プラグを利用し、涙点を閉じて涙の流出を抑え、涙を眼の表面に十分に溜める方法があります。 いつもと少し違う目脂がある場合には、細菌やウイルスがいる場合があります。清潔なガーゼ、綿棒、ティッシュ等で拭き取り処分して下さい。また、拭き取った後は石鹸などで手を洗いましょう。

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新宿東口眼科医院は、12/31~1/3を除き年中無休で診察しております。
休日(土曜/日曜/祝日)も診療している一般眼科です。
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