142:まばたきについて
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
最近暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは、「まばたきについて」です。
皆様は、まばたきについて考えたことはございますか?
まばたきとは
涙は、上まぶたにある「涙腺」というところから出ています。そしてまばたきをパチリとすることで、目の表面に涙の膜を作ります。一般的に、まばたきは1分間に約20~30回です。そのたびに新しい涙の膜に作りかえられ、古い涙は、鼻のほうに流れて鼻水になっています。
① まばたきをする理由
まばたきをする理由は主に二つあります。
(1)まず1つめは、目の表面のゴミをぬぐい取る働きです。空気の中には、目に見えないような細かいごみがたくさん浮かんでいます。そのようなごみがいつも目の表面にくっついています。まぶたは、まばたきをして、こういった細かいごみをぬぐい取っているわけです。フロントガラスについた雨や雪などを取る自動車のワイパーと同じ働きです。
(2)2つめは、目の表面をなみだでぬぐうという働きです。目の表面はいつでも濡れていなければなりません。目の表面が乾いてしまうと、表面が傷ついてしまい病気の原因となります。そこでまぶたは目が乾かないように、涙でいつも目の表面を濡らしているというわけです。涙というと、泣いたときや、目にごみが入ったときにだけ出るものと思いがちですが、いつも少しずつ出ているのです。また、涙の中には、ばい菌を殺す物質も含まれていて、目についたばい菌が増えるのを防ぐ働きもしています。
テレビやパソコンの画面をじっと見すぎて、まばたきの回数が減ってしまうと、「ドライアイ」という目の病気になってしまうことがあります。目が乾いてゴロゴロしたり、なんだか目が疲れたりしたときは、しっかりまばたきをし、目を休ませてあげましょう。
②まばたきの種類
まばたきには次の三つの種類があります。
(1)周期的まばたき - 自然に起こるまばたき
生後数カ月の赤ちゃんにはまばたきはなく,幼児では1分間に3~13回,小児では8~18回,おとな男子では約20回,女子では約15回くらいで,年齢とともに多くなります。周期的まばたきは,目をつむるときはゆっくりと,開くときはより早くなります。
おとなが目をさましている一日の約10%はまばたきをして目をつむっていることになります。
(2)反射性まばたき - 目に対する一種の防御反応でまぶたや結膜,とくに角膜が刺激されると瞬間的にまばたきをします。これにより,目に異物が簡単に入るのを防ぎます。そのほか、急に目の前に物があらわれたり,急に強い光が目に入ったときにも反射的にまばたきをします。
(3)随意的まばたき - 意識的なまばたき
めくばせ(ウインク)するときのように,自分の意思でまばたきをする場合もあります。