549:初めてのコンタクトレンズ、処方の流れ
こんにちは、新宿東口眼科医院でございます。
風の快い季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは、「初めてのコンタクトレンズ、処方の流れ」です。
新生活やスポーツを始めるとき、ご旅行などコンタクトレンズをしたい時は、まず眼科を受診し、コンタクトレンズの処方箋を受け取って購入をします。
①受付
問診票に目に不調がないか、希望の種類などを記入します。
②検査
・オートレフケラトメーターという機械で大まかな視力と角膜の曲率、眼圧を測ります。
・結果をもとに視力検査をし、どのくらいの度数が必要か、乱視はあるのか等を確認します。
③診察
医師による診察を受けます。目の状態がコンタクトレンズ装用に適しているか等を確認します。
④コンタクトレンズ選び
・検査員と一緒にコンタクトレンズを選びます。
コンタクトにはソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの2種類があります。
ソフトコンタクトレンズには長期装用、2週間、1日使い捨てタイプがあります。初めての場合は扱いやすい1日使い捨てレンズから使用をお勧めします。近年は乾きにくく酸素を多く通すシリコンハイドロゲルというレンズが主流になりつつあります。
ハードコンタクトレンズは硬い為、異物感を感じることがありますが、硬さと涙の作用で強い乱視でも矯正することができ、きれいな見え方が特徴的です。
目の状態や悩みに応じて一番合うレンズを選んでいきます。
・選んだコンタクトレンズを装用して、再度視力検査をし、度数の調整をします。
⑤診察
コンタクトレンズが目に合っているか医師が確認します。
⑥装用練習
診察後、初めてコンタクトレンズを使う方には装用練習(付け外しの練習)を行います。
装用練習が終わったら、コンタクトレンズのケア方法や注意事項を説明します。
⑦お会計
お会計時に処方箋を受取り、コンタクトレンズ販売店にもっていくと、購入することが出来ます。
定期検査について
毎日快適にコンタクトレンズを使用していても、ご自身では気づかないうちにコンタクトレンズに傷が付いていたり、眼障害が進行していたりすることがあります。
装着が慣れてくると誤った使用をしたり、手入れを怠りがちになるので、自覚症状が無くても定期的にコンタクトレンズと眼の状態をチェックしましょう。
コンタクトを使う際の注意事項
使用期間、1日の装用時間を守り、お手入れが必要なコンタクトレンズは必ずお手入れをしっかり行ってください。
コンタクトレンズのケースもきちんと洗い、最長で3ヶ月に1度は交換してください。
洗わずにいると様々な感染症の原因になる可能性があります。
また1日タイプのコンタクトレンズは完全な使い捨てなので、お手入れが不要です。
災害時にはコンタクトレンズのお手入れが難しくなりますので、普段は他のタイプのコンタクトレンズをご利用でも、万が一の時に備えて1日タイプのコンタクトレンズもお持ち頂くことをお勧めします。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。