614:アステロイドハイアローシスとは
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
今回のメールマガジンのテーマは「アステロイドハイアローシスとは」です。
アステロイドハイアローシスとは
アステロイドハイアローシス(星状硝子体症)は、片眼性かつ非炎症性の変化であり、
小さなカルシウム等の球状の粒子が正常な硝子体の中に蓄積する疾患です。
疾患名に「星状」と入っているように、顕微鏡で角膜を見ると星空のような状態に見えます。
この疾患による視力低下はなく、ほぼ無害です。
人口の約1%の人が患っているといわれ、特に高齢者、男性に多く発症します。
この疾患は、糖尿病、高血圧、アテローム性動脈硬化、痛風、及び遠視に合併して発症するのが特徴です。通常、この疾患に家族性はみられません。
アステロイドハイアローシスの主な原因
体に蓄積されたリン酸カルシウムの結晶が、何らかの原因で硝子体にできてしまいます。
明確な原因については今のところ不明です。
アステロイドハイアローシスの主な症状
黄白色の反射性の小球物が多数硝子体内にみられます。
アステロイドハイアローシスの主な治療方法
眼底疾患の治療で同時に除去する場合を除いて、通常は手術で取ることはせず、経過を観察します。