結膜炎の種類 | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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644:結膜炎の種類

こんにちは、新宿東口眼科医院です。
春風が心地よい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「結膜炎の種類」です。

 

〇結膜炎とは?

 結膜炎は、白目とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜(結膜)が、赤く充血して炎症を起す病気です。

 結膜炎は、主に「アレルギー性結膜炎」「細菌性結膜炎」「ウイルス性結膜炎」の3つに分けられます。

それぞれの原因・症状についてみていきましょう。 

 

  • アレルギー性結膜炎

 ハウスダストやダニや花粉などの、ある特定の物質に対して過敏に身体が反応することで起こります。症状はかゆみ、結膜の充血、涙、目やになどですが、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻症状を伴うこともあります。

 アレルギー性結膜炎は一年を通して起こる場合と(通年性)、ある季節にだけ起こる場合(季節性)があります。

 ・春期カタル

  アレルギー性結膜炎の一種で、症状が強く、とくに春から夏にかけて悪化しやすいので

 「春季カタル」と呼びます(カタルとは、粘膜の表面の炎症のことです)。

  結膜だけでなく角膜にも炎症や潰瘍が起きることがあります。アトピー体質の子どもがなりやすい病気です

 ・巨大乳頭結膜炎

  コンタクトレンズ、義眼、手術縫合糸などの刺激によって引き起こされる結膜炎です。

  結膜に大きな粒状のはれを生じるため、目のかゆみに加え、異物感、目やになどが特徴的な症状です。

  コンタクトレンズを使用していると、レンズが上のほうにずれやすくなり、レンズがすぐに汚れてしまったり、つけ心地が悪くなったりする場合もあります。

 ・アトピー性角結膜炎

  アトピー性皮膚炎に合併して起こる慢性角結膜炎です。目のかゆみ、充血、目やにといった症状はアレルギー性結膜炎と共通ですが、結膜に膨れが見られることもあります。

  また、角膜に病変を併発することもあり、重度の視力低下をきたす白内障、網膜剥離などに発展することもあります。

 ・乾性角結膜炎

  いわゆるドライアイで、涙の量が少なくなることや、涙の成分が変化することによって、目の表面の涙や粘膜に異常が起き、乾きや痛み・ゴロゴロ感、見えにくさなどの色々な症状が現れます。

 

 治療にはアレルギーを抑える点眼薬や炎症を抑えるステロイドの点眼薬などを使用します。アレルギーを起こす原因がはっきりわかっているときは、できるだけそれを避けることで、症状が軽くなります。

 なお、アレルギー性結膜炎は他人にはうつりません。

 

  1. 細菌性結膜炎

 黄色ぶどう球菌、表皮ぶどう球菌など、おもに身のまわりに存在している細菌に感染して起こります。

 症状は白目の充血や浮腫、黄ばんだ目やになどです。

 ・クラミジア結膜炎(封入体(ふうにゅうたい)性結膜炎)

  クラミジアトラコマティスに感染して起こる結膜炎で、昔は「トラコーマ」と呼ばれていました。

  性交渉によって感染する性感染症のひとつです。また、赤ちゃんが母親の産道を通ることで起こります。

そのため、パートナーも感染している可能性が高く、検査を促すことが大切です。

 

 治療には抗生物質の点眼薬をきちんと使用すると比較的早く治ります。

 細菌性結膜炎は、感染力が弱いため、感染の危険は大きくありませんが、目にケガをしたとき、病気などで身体の抵抗力が落ちたとき、子どもの場合は、感染しやすくなります。

 

3.ウイルス性結膜炎

ウイルスが原因で起こる結膜炎です。ウイルスが繁殖しやすい夏場に流行しやすいですが、1年を通して感染する可能性はあります。

 症状や症状の持続期間はウイルスの種類により、さまざまです。

 ・流行性角結膜炎(はやり目)

  アデノウイルス8型(ほかに19型など)という感染力の強いウイルスが原因で、一般に「はやり目」と

呼ばれている結膜炎です。ウイルスに感染して1~2週間の潜伏期間を経てから発病します。

  目の充血、目やに、涙、眼痛、リンパの腫れなどの症状があらわれますが、

通常は発病後10日間~2週間程度で軽くなります。

  治りかけの時期に角膜(黒目の部分)に小さな濁りが生じて、一時的に視力が低下することもあります。

また、まぶたの裏側に偽膜という白い膜がでることもあります。

まぶたに癒着することがあるので、偽膜が出た場合は除去する必要があります。

  ・咽頭結膜熱(プール熱)

  アデノウイルス(3型や4型など)に感染することで起こります。

  夏にプールに行った子どもが感染することが多く、熱を伴うので「プール熱」とも呼ばれています。

    結膜にブツブツができて、咽頭炎による発熱を起こします。5~7日の潜伏期間があります。

  治るまでの期間は、10日間~2週間程度です。

 ・急性出血性結膜炎

  主にエンテロウイルス70型とコクサッキーウイルスA24変異株が目に感染することで起こります。

  症状は急性で、充血、目やに、ゴロゴロ感などがあらわれ、よく白目に出血がみられます。

  発病後、1週間~10日ほどでよくなっていきます。

 ・ヘルペス性結膜炎

  単純ヘルペスウイルスが目に感染することで起こります。

  感染力は弱く、あまり他人にうつることはありません。

  主に子供が初めてウイルスに感染する際に発症しますが、大人であっても免疫力が低下していると

  発症します。

  症状としては白目の充血や、目やにが多く出たりするのに加え、目の周囲の皮膚面に、赤く小さな水胞が出ることがよくあります。角膜ヘルペスを合併することもあります。

 

 治療にはウイルスで弱った目に、細菌など他のものの感染を二重に起こさないように、

抗生物質と抗炎症薬の点眼を使用します。ヘルペスウイルスに対しては、抗ヘルペスウイルス作用を持つ

眼軟膏、内服や点滴治療を併用することもあります。

ウイルスに対する特効薬はありません。完全に治りきるまでは通院が必要となります。

ウイルスに対する抗体が自分の体の中にできるまで、症状が強くなることがあります。十分な休息と栄養を

とり、体力を落とさないようにしましょう。また、他人にうつさないように注意をしてください。

 

・一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。

・無断での記事転載はご遠慮ください。

・本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。

※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。


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