眼球突出とは | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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694:眼球突出とは

こんにちは、新宿東口眼科医院です。

花吹雪が舞うこのごろ、皆様におかれましてはお変わりございませんか。

今回のテーマは「眼球突出とは」です。

 

 

眼球が前方に飛び出すように押し出された状態のことを「眼球突出」と言います。

眼球突出の原因となる疾患は多くありますが、最も一般的な原因はバセドウ病による甲状腺眼症です。

 

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)とは甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。甲状腺ホルモンとは細胞の新陳代謝を促したり、身体活動や精神活動を活発にする働きをするホルモンです。女性に多く(男性の約4倍の頻度)、20歳代と40歳代に発病のピークがあります。

 

バセドウ病では外眼筋や眼窩脂肪に炎症が起きます。すると、炎症による腫れのためにその体積が増え、眼窩内圧(眼窩内の圧力)が高くなります。その結果、眼球が前へ押し出されて「眼球突出」が起こります。

眼球突出が起こると、角膜が空気中にさらされ、目の保湿や潤いを保つことが困難になり、

ドライアイ、目の充血や痛み、ものが二重に見えるなどの視力障害や視力の低下、眼精疲労などの症状が引き起こします。

場合によっては、視神経が圧迫され、失明するおそれもあります。

 

 


眼以外の症状には、甲状腺が大きくなることによる頚部の腫脹があります。

また、新陳代謝や身体・精神活動が高まるため、脈拍が早くなり、指の震え、体重の減少、下痢、発汗、イライラするなどの自覚症状をきたします。

 

治療方法(バセドウ病を原因とする場合)は、平滑筋の働きを抑えるα〈アルファ〉遮断薬の点眼や筋肉を弛緩させるボツリヌス毒素の注射をします。

放射線治療という選択肢もあります。放射線治療の副作用で、こめかみの辺りの毛が抜けることがありますが、数カ月すると元に戻ります。

これらの治療を行っても眼球突出が改善せず、角膜や結膜などに重い症状がある場合、または視神経障害の後遺症が心配される場合は、眼窩減圧手術の実施を検討します。眼窩を構成している骨の一部を削り取り、眼窩内部のスペースを拡大することで内圧を下げる方法です。合併症で複視をきたすことがあります。

 

バセドウ病は良くなったり悪くなったりすることはあるものの、一般的には時間とともに改善する病気です。眼球突出についても、きちんと治療すれば大部分の患者さんは、それほど目立たないレベルに治ります。

 

眼球突出にはバセドウ病以外にも感染症や悪性リンパ腫を原因とする場合もあります。原因や症状によって、治療方法は変わります。

 

瞼が腫れてきた、目が前に出てきた、ものが二重に見えるなど、いつもと違う目の症状が出てきたときは、眼科の受診をお勧めします。

 

当院ではバセドウ病が疑われる場合、ドライアイの症状があれば点眼を、複視がみられれば、プリズム眼鏡の処方を行う場合もあります。

また、血液検査などが必要だと医師が判断した場合は、甲状腺専門の病院への紹介状を作成いたします。

 

 

※上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。

※一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。

※無断での記事転載はご遠慮ください。

※本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。

※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。


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