785:結膜浮腫とは
結膜浮腫とは
新年あけましておめでとうございます。新宿東口眼科医院でございます。
本年も変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、本日のメルマガテーマは「結膜浮腫とは」です。
・結膜浮腫とはどのような病気?
結膜浮腫とは白目(結膜)にむくみが出ることを指します。目をこすった後や、目が充血しているときに白目がゼリー状に腫れてしまい、ぶよぶよした見た目になることがあります。この状態を結膜浮腫といいます。結膜浮腫はアレルギー性結膜炎や感染性結膜炎などの白目(結膜)の炎症に伴って起きることがあります。また、強く目をこすった後にも見られることがあります。
・結膜浮腫になったらどうしたらいい?
結膜浮腫になってしまった場合は「コンタクトレンズ装用をやめる」「触らない」「眼科を受診する」ことが大事です。
まずは、コンタクトレンズの装用を中止し、眼鏡を使用するようにします。結膜浮腫は結膜の炎症に伴って起きることが多いので、コンタクトレンズの装用を続けると症状が悪化する可能性があります。
また、浮腫のある目になるべく触らないよう注意します。刺激があると浮腫を悪化させることがありますし、浮腫の原因が感染性の結膜炎であった場合、もう一方の眼や他の人に移してしまう可能性もあります。
炎症がすぐにひかないときには眼科に受診し、原因となる炎症の治療をした方が早く治ることもあります。花粉症やハウスダストなどのアレルギー性結膜炎が疑われる場合にはアレルギーの原因物質に触れないよう、保護メガネやマスクの着用が有効である場合があります。
・何回も結膜浮腫になるときは?
結膜浮腫を繰り返す場合には結膜浮腫の原因となる炎症がある場合があります。例えば花粉症や、自覚していないアレルギーの炎症、コンタクトレンズの装用による結膜炎がある場合には結膜浮腫を繰り返すことがあります。また、炎症によってかゆみの症状があると無意識に目をこすってしまい、結膜浮腫を起こすことがあります。結膜浮腫を繰り返す場合には眼科に受診することで、結膜浮腫を引き起こす原因の炎症やかゆみについて治療をすることができます。
結膜浮腫になると突然白目がぶよぶよとして、見た目に違和感があるため、初めて見た方はびっくりされるかもしれません。しかし、一刻を争うような病気ではないため、少し様子を見てから眼科に受診しても問題はありません。結膜浮腫そのものよりも、原因の炎症を治療する必要があるため、なかなか治らなかったり、長く続いたりするようなら眼科の受診をお勧めします。
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※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。